ALARMSの日々

福岡のバンド「ALARMS」のVo:Takuyaが綴る。トライアンドエラーの日々、歩いた軌跡

道化を演じてはいませんか

旅の途中で有名な本を読みました

 

太宰治の「人間失格」という本

 

先輩アーティストのF氏よりいただいたもの

薄めの本だったので、おそらくはアレンジが加えられているものかどうか定かではありませんが

やっとの機会で読み終えることができました。

 

一度だけ読んだ印象でモノを言うので詳細なつっこみはご遠慮ください

ネタバレ気になる方もご遠慮してね

 

 

 

 

感想としては、この本は自己投影によって感じるものだということ

心情描写や内面の思考描写、そこと自分の思考パターンがリンクしてハッとなる瞬間

そこに共鳴を感じるものだということ

 

物語の主人公はまっとうではないです。明らかに歪んでいます。

極度に人を恐れるあまり、愛想で武装し人を寄せ付けない(物理的な距離は近い)

生半可に通用するので、取り繕うことをやめられない

結果的にアルコールとクスリでつぶれてしまうんですが

 

でも、どうしてかな

そうなることが自然に受け入れられてしまう

 

ヤク中、アル中の人の気持ちなんて分からなかったけども

この本読んでると「そりゃ、そうなるよな」ってなります

 

彼は本音など決して言えない。なぜなら取り繕うことで味を占めてきたから

そして自分自身が露わにされることが恐ろしい。何よりも

となると、取り繕った分だけのズレをどうするのか

 

どうにもならない

 

自らの闇を自覚しているからこそ、取り繕い続けるしかなく

取り繕うことの限界が彼の破滅なのです

そして破滅への道のりはいたって自然です。

物語に登場する幾人の女性もキーではなくただの登場人物で

初めからそうなるかのような破滅

 

「僕は闇です」と言えたら変わっていたかもしれないが

周りがそうさせず、自らも拒んだ結果

 

どうにもならない

 

 

 

ここまで読んで何が何だか分からんと言う方

 

 

伝わらなくてよかった

 

是非ご自身でご覧になって欲しい

 

 

あまりにも自然な破滅がそこにはあります

そして実は最初から破綻している

 

この本が評価される理由がよくわかりました

この国に破滅予備軍みたいな人はたくさんいますよ

 

 

あなたも道化を演じてはいませんか

 

 

 

--------8月21日活動報告--------

・アルバム収録曲デモ音源作成

仮Vo入れ→Drへ打ち込み依頼

・新曲の構成について考案